セミが鳴き始めたら夏、鳴きやんだら秋

 

 

 

 

 

ウマナミ~

 

 

 

じりじりと日射しがそそぎ、もわもわと湿気がまとう、

ここにみんみんとセミが鳴けば一気に夏が顔を出すであろうこの頃

 

高島屋の店内から漏れくる異常に涼しい冷風を浴びていると

褐色の外国人女性が意味ありげに近づいてきて、

なにやら名刺大の紙を渡されるというイベントが近頃よく起きます

 

丁寧にラミネートされた紙には丁寧な日本語で、

「私には病気の子供がいます……云々」と書かれていて、

(あー…なんで僕に言う…?)という複雑さをもって顔をあげると

すかさず$目遣いをされるホームランボーナスイベントです

 

こないだは河原町三条の交差点をバイクで信号待ちをしてると

褐色の外国人女性がバイクにまたがる僕にかまわず近づいてきて

ラミネート紙ではなく、iPhoneを見せてきて、

(…新手のやつかな?)と思った瞬間、画面には周辺の地図が映り、

……Where’s The Ritz-Carlton?;-)」と訊かれました

 

てっきり病気の子供がいる人だと思い込んでしまったうえ、

この特に何でもない道案内に、引くほど使命感をもってしまった僕は

たぶん病気の大人です

 

チェケローです

 

 

 

 

バイクをおりてfollow meしてもいいかなと思うほどでしたが、

「Next,next traffic light!Turn right!Next two block!!!Nijo!!street!!!!」と

思いつくかぎり単語を並べると、彼女は北のほうへ去っていきました

 

どうか一発でリッツ・カールトンにたどりついたこと、

Googleマップがあるならナビゲーション機能を使えばいいんじゃ?ということ、

これらに強く想いを巡らすばかりですが、

暑さも含めて外に出るのも少しずつおっくうになってきた最近、

雨あがりのにほひ、生乾きのシャツのかほりにたまらなく夏が漂います

 

僕たちはまた”とある”公演を一回だけ控えていて、

また2週間ぶりに稽古を再開している日々でございまして、

果たして”とある”と伏せる必要性もあるのかどうかわかりませんが、

一度終えた公演をもう一度別の場所で改めて打つというのは

僕たちにとって東京に行く前の新しい試みです

 

 

 

 

2週間もあけばしっかりと思い出す稽古が必要かと思いきや、

さすがに役者のみなさん、ほとんど覚えておられて頬がゆるむこの稽古、

 

少しでも油断するとやっぱり満腹さんをみんなでいじる時間となっており、

みんなで満腹さんを倒そうとしたり、

みんなで満腹さんのファッションについて考えたり、

心身ともに満腹さんを取り囲む、いつもの光景が目の前に広がります

 

やっぱり公演は終わっていくたび、いくぶんの寂しさを禁じ得ませんが、

特に今回は同年代で構成された座組みのためか、

引退する最後の公式戦前の練習のように、心がぽっかりする今公演

 

ともかくも明日から2日間「lab.」を噛み締めたいと思いますし、

残り1公演だけ、総勢500名ほどの前でできるステージを、

役者さんもお客さんも裏方もみんな楽しんで

素晴らしいラストで締めくくれたらいいなあと心から願っています

 

 

 

 

残念なことに一般向けの公演ではないため、

みなさんに有終の美をお届けすることはできないのが惜しいですが、

ともかくももう一度「lab.」ができることを僕は嬉しく思いますし、

いつも楽しいうちに終われることは本当に感謝に尽きません

 

また公演の様子は終わり次第、すべてをお伝えすることとして、

セミのやかましい声がちらほら聞こえてくるこの頃、

早くもセミの死骸にアリが群がっていて(夏だなあ)と思いましたが、

稽古場を一歩出ると京都は祇園祭り一色、

そびえたつ鉾、駅の構内からしきりに流れる祗園囃子、楽しそうな外国人、

いろんな角度から感じることのできる京都の夏

 

僕たちはそんな祇園祭まっただ中を公演で過ごしますが、

みなさんも褐色の外国人女性から紙を受け取らないようにだけお気をつけて

それぞれの夏をお楽しみくださいということをお伝えしたところで、

今夜もクーラーにまみれながら寝息を立てたいと思います

 

それではね〜

ただいま!なつやすみ!まっさいちゅう!

 

 

 

 

 

THE ROB CARLTON にゅうどうぐも うんちに にてるって わらおう! チェケロー

 

 

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